ヘパリン類似物質についてご紹介します(*^^*)

こんにちは!スタッフです。

今回は、当院で行っている IPL や 医療脱毛 の後の保湿として使用したり、
乾燥性皮膚炎にも使用できる、”ヘパリン類似物質” をご紹介します!! 

 


 

ヘパリン と ヘパリン類似物質 の違い

ヘパリン類似物質は、人の体内で生成される「ヘパリン」に似た化学構造をもつため、ヘパリン”類似物質”と名付けられました。
子供から大人まで全身に使用できます。

ヘパリン

「ヘパ」は「肝臓」という意味であることからも分かるように、ヘパリンは人の肝臓で生成されます。
ヘパリンは血液を固まりにくくする「抗凝固作用」があり、医療現場でも治療の為に使用されます。

ヘパリン類似物質

ヘパリンに似た化学構造をもつヘパリン類似物質は、水に溶けやすい・水に混ざりやすいといった「親水性」があり、
水分子を引き寄せて保持する「保水性」があるため、高い保湿力が期待できます。

ヘパリン類似物質の作用

ヘパリン類似物質には、保湿作用の他にも抗炎症作用や血行促進作用があります。

保湿作用

親水性・保水性を持つヘパリン類似物質を皮膚に塗布することで、角層まで水分が行き渡り、高い保湿効果が期待できます。

抗炎症作用

皮膚の炎症を鎮静する効果が期待でき、乾燥による炎症がまねく肌荒れの治療にも用いられます。

血行促進作用

血流を促進する効果が期待できます。また、皮膚の新陳代謝を促進するため、傷跡や火傷の跡を治療する際にも用いられます。

ヘパリン類似物質のタイプ別特徴

ヘパリン類似物質には、軟膏・クリーム・ローション・泡 と使用感の異なる剤形があります。
それぞれの特徴を参考に、用途に適したものを選びましょう。

軟膏タイプ

水に溶けにくく、皮膚の保湿・保護作用が高いといった特徴があります。
他のタイプに比べて刺激が弱いので、肌の弱い方にもお使い頂けるうえ、湿った患部から乾燥した患部まで
様々な状態の患部に使用できます。べたつきが強いので、有毛部や夏場など汗をかきやすい時期は適していません。

 

クリームタイプ

伸びがよく、べたつきが少なく、水で洗い流しやすいといった特徴があります。
ジュクジュクした患部や傷がある部分には適しませんが、乾燥した患部に使用する際や、
軟膏のべたつきを避けたい場合に適しています。

 

ローションタイプ

液体に薬を混ぜたものです。塗った後に水分が蒸発し、表皮に残る薬剤に効果が期待されます。
よく伸びるので、広範囲にも塗りやすく、頭部など有毛部にも使用可能です。

 

泡タイプ

ヘパリン類似物質の新剤形として登場。泡で出て、皮膚に伸ばしていくと徐々に液状になっていきます。
油分をほとんど含まないので、さっぱりとしているのが特徴です。他剤形でべたつきが気になる方に適しています。